導入ガイド

PDFはウイルス検査後に処理する|FAX・メール取込の隔離と未判定への備え

SP-FAXのサービスイメージ

「検査した」ではなく、結果を確認してから処理する

PDFをFAX送信やOCRへ渡す仕組みでは、取り込み、一時隔離、検査結果の確認、業務処理の順序を決めます。感染を検出した場合に加え、検査待ちや判定不能をそのまま先へ流さないことが大切です。

この記事は業務システムへ文書を取り込む担当者向けに、検査範囲と例外の確認方法を整理します。PDFを開いてよいかの最終判断や、完全な無害性を保証するものではありません。確認日:2026年10月15日。

PDFの流入経路を、アップロードだけに限定しない

クラウドFAXでは、利用者がアップロードする文書、メール添付、外部システムがAPIへ渡す文書、電話網からの受信後に生成される文書を扱います。「ウイルス検査あり」という説明を受けたら、それぞれについて検査の位置を確認します。

  • 直接アップロード:検査前のファイルを、閲覧・OCR・外部保存へ渡していないか。
  • メール取込:受信できたことと、添付を安全に処理できることを分けているか。
  • API持込:APIの認証が成功しても、文書の検査を省略しないか。
  • 受信FAX生成物:電話網の受信完了と、その後のPDF配信・OCR処理を区別しているか。

例えばGmailの公式ヘルプは、既知のウイルスを検出した添付の扱いと、スキャンできない場合を説明しています。メール側の検査を利用していても、後段の取込システムの対象や例外まで同一とは限りません。

4つの状態と、次へ進める条件

表は横にスクロールできます。

文書検査の結果と運用例
状態業務処理の扱い担当者が確認すること
検査結果に問題が見つからない対象ファイルと結果が対応し、必要な検査を完了した後に進める。後続処理へ渡す版が検査対象と一致するか。
脅威を検出通常の閲覧・OCR・転送へ進めず隔離する。通知先、調査担当、保管・削除の方針。
検査待ち・結果未着安全判定が出るまで保留する。未処理一覧と遅延、再確認の担当。
判定不能・検査失敗成功扱いにせず、原因確認と再取得等を判断する。非対応形式、暗号化、権限やサービス障害などの原因。

これは一般的な設計例です。AWSの公式資料でも、脅威の有無だけでなく、検査を実施できない状態や失敗を区別しています。通知がないことから安全と推測せず、ファイルと検査結果を照合する必要があります。

判定不能を、担当者の手元で開いて解決しない

例えば、パスワード付きの添付文書が検査できなかった場合、「通常の端末で開いて中身を見ればよい」とすると隔離の意味がなくなります。送信元に別の提出方法を依頼する、管理された環境で確認するなど、組織で決めた例外手順へ回します。

同じ文書を何度も送信して解消を試すと、検査後に処理が重複する場合もあります。再取得・再検査・再送の判断と、すでに処理済みかの確認を分けてください。実際の感染ファイルを、試用環境や顧客の本番環境へ送って検証する必要はありません。

マルウェア検査だけでは確認できないこと

検査で問題が見つからなくても、請求内容の正しさ、宛先、外部リンクの信用性、閲覧者の権限までは判断できません。未知の脅威を含め、検査結果を完全な安全保証にすることもできません。

原本の内容確認、ビューアーの更新、権限設定、誤送信防止を組み合わせます。通知や添付の扱いはメール転送の点検、宛先・承認の確認はFAX誤送信防止に分けて整理します。

SP-FAXの公開している検査範囲

SP-FAXはセキュリティ機能一覧で、OCR直接アップロード、外部FAX API、メールFAX・メールOCR、受信FAXの文書を一時領域で判定し、安全性を確認できない場合は後続処理へ進めない範囲を公開しています。当社が運用する検査であり、利用者が隔離を自由に解除できる機能を示すものではありません。

この説明は、送信先に届いた後の端末や、利用者が別経路で複製したファイルまで継続検査するという意味ではありません。導入時には、利用する経路、保留時の連絡、業務再開の確認方法を相談してください。

導入前に事業者へ聞くこと

  1. どの流入経路を、どの処理の前に検査していますか?
  2. 未検査・判定不能・検査サービス停止時はどうなりますか?
  3. 同じ文書の再取込で、二重送信・二重登録が起きませんか?
  4. 保留を誰が確認し、どの記録で再開を判断しますか?

全体の選定項目はクラウドFAXのセキュリティ選定ガイド、安全な試用データの取扱いはAI OCRの保存・処理条件の確認も参照してください。

よくある質問

PDFならウイルスの心配はありませんか?

形式だけでは判断できません。送信元や文書の検査に加え、閲覧環境や権限を確認します。

検査エラーは安全という意味ですか?

違います。結果を得られていない状態として保留し、原因確認を行います。

検査で問題がなければ自動で送信してよいですか?

宛先、送信権限、内容確認や承認の条件は別です。自社の業務手順と合わせて決めます。

文書を取り込んだ後の処理まで確認する

検査範囲と保留時の扱いを確認して、自社のFAX運用へつなげます。

ファイル保護の提供状況を見る SP-FAXの申込へ進む

公式資料