基礎知識

FAX番号と回線・PBXの関係とは?代表番号・追加番号・ダイヤルインを解説

電話番号が3つあっても、物理回線が3本あるとは限りません。反対に、1つの代表番号を複数回線・複数チャネルで受ける構成もあります。FAX番号をオンラインFAXへ移す前に知っておきたい、番号、回線、チャネル、PBX・主装置、着信先、発信通知番号の違いを整理します。

先に結論

目次

混同しやすい6つの要素

要素役割確認例
電話番号相手が発信する宛先代表番号、FAX番号、追加番号
契約回線・アクセス回線電話サービスや建物への伝送路加入電話、INS、ひかり電話、直収電話
チャネル同時に利用できる通信数1チャネル、2チャネル、複数チャネル
PBX・主装置着信先や発信経路を振り分ける設備代表着信、FAXポート、内線
着信番号どの番号に着信したかを識別FAX用追加番号を複合機へ振り分け
発信通知番号送信・発信時に相手へ通知する番号代表番号、FAX専用番号

「FAX番号を移す」という一言の中に、これらの変更が混在します。番号だけ移して回線を残すのか、回線契約全体を終了するのかで、必要な工事や機器への影響が変わります。

番号数・回線数・チャネル数の違い

電話番号は宛先、回線は通信サービスや伝送路、チャネルは同時利用数です。3番号あるから3回線、3番号あるから3通信同時利用できる、とは限りません。

電話番号

3番号

代表、電話、FAXなどの宛先

契約・アクセス回線

1回線

複数番号を同じ契約で利用

チャネル

2ch

同時利用できるのは2通信

NTT東日本のひかり電話では、追加番号サービスで契約番号に番号を追加でき、複数チャネルサービスは別に用意されています。つまり、番号を増やす機能と同時通信数を増やす機能は別です。

代表番号とは

代表番号は、会社や店舗の窓口として公開する番号です。着信時に複数回線や複数の電話機を順番・一斉に呼び出す「代表組」を構成する場合があります。

FAX番号が代表番号と同じ契約・PBXに入っていても、FAX専用の追加番号として別のポートへ振り分けられていることがあります。反対に、電話とFAXが同じ番号を共用している構成もあります。

確認ポイント:「代表番号ですか」だけでなく、代表組に含まれる番号・回線、FAX番号の役割、残す電話番号を確認します。

追加番号・ダイヤルイン・i・ナンバーとは

追加番号は、契約者回線番号とは別に追加して利用する番号の総称として使われます。サービスによって仕組みと呼び方が異なります。

ダイヤルイン

1つまたは複数の回線に追加番号を設定し、PBX・主装置が着信番号を見て担当部署・内線・FAXへ直接振り分けます。

i・ナンバー

INSネットで複数番号を使い分けるサービスです。TAなどの機器側で、電話・FAX・パソコン等を番号ごとに鳴り分けます。

ひかり電話の追加番号

契約番号に追加番号を加え、ホームゲートウェイ等で番号ごとの着信先と発信時の通知番号を設定できます。電話用とFAX用を分ける構成があります。

どれも「番号を追加して使い分ける」点は似ていますが、契約・機器・設定は同じではありません。請求書のサービス名と接続機器を確認します。

PBX・主装置は何をしているか

PBX・主装置は、外線から届いた着信を内線・電話機・FAXポートへ振り分け、発信時には利用する外線と通知番号を選びます。

複数の電話番号
代表・部署・FAX
PBX・主装置
着信番号で振り分け
電話・内線・FAX
接続先ポート

この構成では、見た目のFAX番号と物理回線・PBX外線・FAXポートが一対一ではありません。FAX番号を移した後にPBX設定を残すと誤着信し、逆に必要な設定を消すと他の電話番号へ影響する可能性があります。

着信番号と発信通知番号の違い

FAXを受ける番号と、FAXを送ったとき相手へ表示・記録される番号は同じとは限りません。PBXや電話サービスでは、着信先と発信時の通知番号を別に設定できる場合があります。

確認対象確認すること
受信取引先が送るFAX番号と、最終的に受ける機器・サービス
送信相手側の受信履歴へ通知する番号
帳票注文書・請求書・Webサイト等に掲載している番号

番ポ後は、受信試験だけでなく送信先で通知番号を確認します。着信できても、発信番号が代表番号や試験番号へ変わっていれば移行完了とはいえません。

番ポで影響が変わる4パターン

1. FAX専用の独立回線

番号・回線・FAX機がほぼ一対一。共用機器がなければ比較的整理しやすい構成です。

2. 追加番号のうちFAX番号だけ移す

電話番号や回線契約を残し、FAX用追加番号だけを移す構成。PBX・ホームゲートウェイの番号割当変更が必要になる場合があります。

3. 契約番号・最後の番号を移す

電話サービス全体の終了や機器返却につながる可能性があります。ひかり電話ではルーター・Wi-Fi等への影響も確認します。

4. 代表組・PBX・複数拠点に含まれる

他番号、内線、発信通知、着信振分への影響があるため、通信事業者や保守会社を含む設備確認が必要です。

詳しい制度と移行手順はFAXの番号ポータビリティ解説をご覧ください。

事前確認チェックリスト

  1. 移行したいFAX番号と、同じ契約にある全電話番号
  2. 契約者回線番号・主番号・代表番号・追加番号の区別
  3. 加入電話、INS、ひかり電話、直収電話等のサービス名
  4. 回線数と契約チャネル数
  5. PBX・主装置・TA・ONU・ホームゲートウェイの有無
  6. FAX番号が接続されている内線・ポート
  7. FAX送信時に相手へ通知している番号
  8. 警備、通報、決済端末、エレベーター等との共用有無
現在の回線を先に解約しないでください。番号の役割と設備影響を確認し、切替後に受信・送信・通知番号を確認してから旧契約を整理します。

よくある質問

電話番号が3つなら回線も3本ありますか?

必ずしも3本ではありません。ダイヤルイン、i・ナンバー、ひかり電話の追加番号などでは、1つの契約回線で複数番号を利用できます。

番号数とチャネル数は同じですか?

別です。番号は宛先、チャネルは同時利用できる通信数です。複数番号が1つのチャネルを共有する場合があります。

代表番号とFAX番号が同じ契約でも、FAXだけ移せますか?

対象候補にはなりますが、FAX番号が追加番号か契約番号か、代表組や残す番号との関係、PBX設定などを確認します。

着信番号と発信通知番号は同じですか?

同じとは限りません。PBXや電話サービスで別の番号を設定している場合があります。移行後は受信だけでなく、送信先に表示される番号も確認します。

PBXや主装置があるか分かりません。

FAX機背面の電話線をたどり、途中にある機器の前面・型番を撮影してください。請求書や保守会社名もあると構成確認が進みます。

参考情報

サービス名称、提供条件、接続構成は事業者・契約により異なります。個別の移行可否は現在の契約・設備情報に基づいて確認します。

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