2025年開始の固定電話番号ポータビリティとは?
FAX・050番号の違いを解説
2025年1月、固定電話サービス提供事業者間の双方向番号ポータビリティが始まりました。これにより、従来は移行に制約があった固定電話番号も、番号を維持したまま別のサービスへ移せる範囲が広がりました。ここでは、制度変更の中身、FAX番号を引き継ぐメリット、050番号が対象外である理由、SP-FAXへ移行する流れをまとめます。
先に結論
- 2025年1月、固定電話番号を事業者間で相互に移せる「双方向番号ポータビリティ」が始まりました。
- 番号ポータビリティは、電話・FAX番号を変えずに通信サービスを切り替える仕組みです。
- 03・06などの0AB-J番号は対象候補ですが、番号ごとの事前確認が必要です。
- 050番号は、2026年8月現在の固定電話の双方向番号ポータビリティでは対象外です。
目次
番号ポータビリティ(番ポ)とは
番号ポータビリティとは、利用者が電話・FAX番号を変えずに、契約する通信事業者や電話サービスを切り替える仕組みです。通信業界では「番ポ」と略されることがあります。
FAX番号を引き継げれば、請求書、注文書、名刺、Webサイトなどに掲載した番号を変更せずに済みます。ただし、番号の種類や現在の契約、設置場所によって条件が異なるため、「番号が03なら必ず移行できる」というものではありません。
2025年1月に何が変わったのか
固定電話サービス提供事業者18社は、2025年1月から固定電話の双方向番号ポータビリティの受付を開始しました。NTTドコモビジネスやNTT西日本では、2025年1月14日から受付を開始しています。
それ以前も番号ポータビリティはありましたが、主にNTT東日本・NTT西日本が払い出した加入電話・INSネット由来の番号から他社へ移す「片方向」の仕組みでした。ひかり電話の専用番号帯や、NTT東西以外の事業者が新たに払い出した固定電話番号は、移行先の選択に制約がありました。
| 時期 | 移行できる番号の考え方 | 主な制約 |
|---|---|---|
| 2024年まで | 主にNTT東西の加入電話・INSネット由来番号から他社への移行 | ひかり電話専用番号帯や他社発番番号は移行方向に制約 |
| 2025年1月以降 | 固定電話事業者間で0AB-J番号を相互に移行できる範囲が拡大 | 番号、提供エリア、契約サービス、技術条件による個別確認は継続 |
背景には、従来の固定電話網(PSTN)からIP網への移行があります。総務省の電気通信番号計画では、2025年1月末までに固定電話サービス提供事業者間で番号ポータビリティを可能にするための措置が求められ、各事業者の設備・運用整備を経て双方向化されました。
FAX番号を引き継ぐメリット
会社のFAX番号は、電話番号以上に多くの帳票や取引先マスタへ残り続けます。番号を変更すると、取引先への通知だけでなく、発注書・注文書・請求書、EDIや基幹システムの取引先情報、名刺、Webサイト、封筒などの更新が必要になります。
取引先対応を減らす
番号変更通知や取引先マスタの修正依頼を減らせます。
受信漏れを防ぐ
旧番号へ注文FAXが届き続ける移行事故を抑えられます。
段階的にクラウド化
番号はそのまま、受信PDF化やAPI・OCR連携へ移れます。
このため、長年使ってきたFAX番号ほど、番号を維持できることがオンラインFAXへの移行判断に直結します。
0AB-J番号と050番号の違い
| 番号 | 例 | 番号引継ぎ |
|---|---|---|
| 0AB-J番号 | 03、06、045など | 対象候補。番号・回線・設置場所などを個別確認 |
| 050番号 | 050から始まるIP電話番号 | 現行の固定電話の双方向番号ポータビリティでは対象外 |
0AB-Jは「0+市外局番+市内局番+加入者番号」で構成される、市外局番付きの固定電話番号です。050は地域にひもづかないIP電話用の番号です。
050番号を引き継げない理由
2026年8月現在、050番号は固定電話の双方向番号ポータビリティの対象に含まれていません。現在の事業者間の仕組みは、03や06などの0AB-J固定電話番号を対象に整備されています。
050番号まで対象にするには、事業者間のシステム改修や運用体制の整備が必要となり、追加投資や利用者負担への影響が見込まれることから、現時点では対象外とされています。つまり、オンラインFAXだから050番号を扱えないのではなく、現在の番号ポータビリティ制度・事業者間運用の対象外ということです。
そのため、現在の050番号から別サービスへ乗り換える場合は、原則として乗り換え先で新しい050番号を取得し、取引先へ番号変更を案内します。
SP-FAXと総務省の電気通信番号使用計画認定
株式会社SPREADは、SP-FAXにおける電気通信番号の使用について、総務大臣による電気通信番号使用計画の認定を受けています。
- 認定番号
- 総基番第147号
- 認定日
- 2026年7月2日
- 対象
- 固定電話番号[第2](電話転送役務あり)・特定IP電話番号[第2]
- 変更認定
- 2026年7月22日付で、全国の番号区画追加を含む変更認定が完了
電気通信番号使用計画は、事業者が番号をどのような役務・設備・管理体制で使用するかを定める計画です。認定は、SPREADの番号使用計画について法令上の手続きを経たことを示します。
一方で、これは個別のFAX番号を必ず移行できることや、FAX到達率・サービス品質を国が保証するものではありません。実際の発番・転入範囲は、卸元事業者の提供条件、番号区画、利用場所、本人・法人確認、技術条件を別途確認します。
SP-FAXへFAX番号を移行する流れ
- 1
30秒事前診断
番号種別、専用回線か共用回線か、接続方法から移行可能性を確認します。この段階では電話番号の入力は不要です。
- 2
番号・契約・設備の確認
現在のFAX番号、回線事業者、契約名義、設置場所、FAX機やPBX・主装置の接続状況を確認します。
- 3
移行可否・費用・日程のご案内
卸元事業者を含めて番号の転入可否を確認し、設備対応がある場合は着手前に見積もります。
- 4
並行確認と切替
必要に応じて一時番号でWeb・メール・APIの操作を先に確認し、合意した日に番号を切り替えます。
- 5
送受信確認後に旧契約を整理
SP-FAX側で送信・受信を確認してから、旧サービスの解約や不要機器の撤去を進めます。
申し込み前に確認すること
- 現在の番号種別 — 0AB-Jか050かを確認します。
- 現在の回線事業者と契約名義 — 請求書や契約書があると確認がスムーズです。
- 番号の設置場所 — 0AB-J番号は番号区画や提供エリアの確認が必要です。
- FAX機周辺の機器 — PBX、主装置、ルーターなどがある場合は切替方法が変わることがあります。
代表番号・追加番号・ダイヤルイン・PBX収容の確認方法を見る →
あると確認が早い資料
- 現在の通信事業者の請求書または契約内容が分かる画面
- FAX機から電話線をたどった接続先の写真
- 途中にPBX・主装置・NTT機器などがある場合は、その前面写真
よくある質問
2025年1月に何が変わったのですか?
固定電話事業者間の双方向番号ポータビリティが始まり、従来は制約のあったひかり電話専用番号帯やNTT東西以外の事業者が払い出した0AB-J番号も、番号を維持したまま事業者を変更できる範囲が広がりました。ただし、すべての番号・サービスが無条件で移せるわけではありません。
「番ポ」は正式名称ですか?
略称です。正式には「番号ポータビリティ」といい、利用中の番号を変えずにサービスを切り替える仕組みを指します。
03や06のFAX番号なら必ず引き継げますか?
必ずではありません。現在の番号、回線事業者、設置場所、番号区画、技術的条件によって異なるため、申し込み前に個別確認が必要です。
050番号を使いたい場合はどうなりますか?
既存の050番号は引き継がず、新しい050番号を取得します。SP-FAXでは、法人・所在地確認、郵送コード確認、利用目的審査、番号手配、技術確認の完了後に新しい050番号を発行します。
SP-FAXは総務省の認定を受けていますか?
株式会社SPREADは、2026年7月2日付で総務大臣による電気通信番号使用計画の認定(総基番第147号)を受けています。これは番号使用計画の認定であり、個別番号の移行可否やサービス品質を国が保証するものではありません。
現在のFAX回線はいつ解約すればよいですか?
番号の移行可否と切替日が確定し、SP-FAX側で送信・受信を確認した後です。先に解約すると番号を移行できなくなるため、自己判断で解約しないでください。
参考情報
- 固定電話サービス提供事業者18社「双方向番号ポータビリティの開始について」
- NTT東日本「双方向番号ポータビリティとは?」
- NTT西日本「双方向番号ポータビリティの開始について」
- SP-FAX 情報開示(電気通信番号使用計画認定)
制度・対象範囲は将来変更される可能性があります。実際の移行可否は、申し込み時点の番号・契約状況に基づいて確認します。
今のFAX番号を引き継げるか確認する
電話番号の入力なしで、番号・回線・接続方法から移行可能性を確認できます。
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