基礎知識

2025年開始の固定電話番号ポータビリティとは?FAX・050番号の違いを解説

2025年1月、固定電話サービス提供事業者間の双方向番号ポータビリティが始まりました。これにより、従来は移行に制約があった固定電話番号も、番号を維持したまま別のサービスへ移せる範囲が広がりました。ここでは、制度変更の中身、FAX番号を引き継ぐメリット、050番号が対象外である理由、SP-FAXへ移行する流れをまとめます。

先に結論

目次

番号ポータビリティ(番ポ)とは

番号ポータビリティとは、利用者が電話・FAX番号を変えずに、契約する通信事業者や電話サービスを切り替える仕組みです。通信業界では「番ポ」と略されることがあります。

FAX番号を引き継げれば、請求書、注文書、名刺、Webサイトなどに掲載した番号を変更せずに済みます。ただし、番号の種類や現在の契約、設置場所によって条件が異なるため、「番号が03なら必ず移行できる」というものではありません。

2025年1月に何が変わったのか

固定電話サービス提供事業者18社は、2025年1月から固定電話の双方向番号ポータビリティの受付を開始しました。NTTドコモビジネスやNTT西日本では、2025年1月14日から受付を開始しています。

それ以前も番号ポータビリティはありましたが、主にNTT東日本・NTT西日本が払い出した加入電話・INSネット由来の番号から他社へ移す「片方向」の仕組みでした。ひかり電話の専用番号帯や、NTT東西以外の事業者が新たに払い出した固定電話番号は、移行先の選択に制約がありました。

時期移行できる番号の考え方主な制約
2024年まで主にNTT東西の加入電話・INSネット由来番号から他社への移行ひかり電話専用番号帯や他社発番番号は移行方向に制約
2025年1月以降固定電話事業者間で0AB-J番号を相互に移行できる範囲が拡大番号、提供エリア、契約サービス、技術条件による個別確認は継続
「2025年から全固定電話番号が無条件で移せる」という意味ではありません。番号ポータビリティで引き継がれるのは番号であり、割引、付加サービス、機器契約、回線契約などがそのまま継承されるとは限りません。

背景には、従来の固定電話網(PSTN)からIP網への移行があります。総務省の電気通信番号計画では、2025年1月末までに固定電話サービス提供事業者間で番号ポータビリティを可能にするための措置が求められ、各事業者の設備・運用整備を経て双方向化されました。

FAX番号を引き継ぐメリット

会社のFAX番号は、電話番号以上に多くの帳票や取引先マスタへ残り続けます。番号を変更すると、取引先への通知だけでなく、発注書・注文書・請求書、EDIや基幹システムの取引先情報、名刺、Webサイト、封筒などの更新が必要になります。

取引先対応を減らす

番号変更通知や取引先マスタの修正依頼を減らせます。

受信漏れを防ぐ

旧番号へ注文FAXが届き続ける移行事故を抑えられます。

段階的にクラウド化

番号はそのまま、受信PDF化やAPI・OCR連携へ移れます。

このため、長年使ってきたFAX番号ほど、番号を維持できることがオンラインFAXへの移行判断に直結します。

0AB-J番号と050番号の違い

番号番号引継ぎ
0AB-J番号03、06、045など対象候補。番号・回線・設置場所などを個別確認
050番号050から始まるIP電話番号現行の固定電話の双方向番号ポータビリティでは対象外

0AB-Jは「0+市外局番+市内局番+加入者番号」で構成される、市外局番付きの固定電話番号です。050は地域にひもづかないIP電話用の番号です。

0AB-Jは番号の種類で、アナログ回線を意味する言葉ではありません。03・06などの番号は、加入電話だけでなく、ひかり電話などのIP電話でも使われます。また「物理番号」は正式な番号区分ではないため、番ポでは番号・契約サービス・回線・端末を分けて確認します。0AB-J・050・「物理番号」の違いを詳しく見る →

050番号を引き継げない理由

2026年8月現在、050番号は固定電話の双方向番号ポータビリティの対象に含まれていません。現在の事業者間の仕組みは、03や06などの0AB-J固定電話番号を対象に整備されています。

050番号まで対象にするには、事業者間のシステム改修や運用体制の整備が必要となり、追加投資や利用者負担への影響が見込まれることから、現時点では対象外とされています。つまり、オンラインFAXだから050番号を扱えないのではなく、現在の番号ポータビリティ制度・事業者間運用の対象外ということです。

そのため、現在の050番号から別サービスへ乗り換える場合は、原則として乗り換え先で新しい050番号を取得し、取引先へ番号変更を案内します。

SP-FAXと総務省の電気通信番号使用計画認定

株式会社SPREADは、SP-FAXにおける電気通信番号の使用について、総務大臣による電気通信番号使用計画の認定を受けています。

認定番号
総基番第147号
認定日
2026年7月2日
対象
固定電話番号[第2](電話転送役務あり)・特定IP電話番号[第2]
変更認定
2026年7月22日付で、全国の番号区画追加を含む変更認定が完了

電気通信番号使用計画は、事業者が番号をどのような役務・設備・管理体制で使用するかを定める計画です。認定は、SPREADの番号使用計画について法令上の手続きを経たことを示します。

一方で、これは個別のFAX番号を必ず移行できることや、FAX到達率・サービス品質を国が保証するものではありません。実際の発番・転入範囲は、卸元事業者の提供条件、番号区画、利用場所、本人・法人確認、技術条件を別途確認します。

運営会社・認定情報の詳細を見る →

SP-FAXへFAX番号を移行する流れ

  1. 1

    30秒事前診断

    番号種別、専用回線か共用回線か、接続方法から移行可能性を確認します。この段階では電話番号の入力は不要です。

  2. 2

    番号・契約・設備の確認

    現在のFAX番号、回線事業者、契約名義、設置場所、FAX機やPBX・主装置の接続状況を確認します。

  3. 3

    移行可否・費用・日程のご案内

    卸元事業者を含めて番号の転入可否を確認し、設備対応がある場合は着手前に見積もります。

  4. 4

    並行確認と切替

    必要に応じて一時番号でWeb・メール・APIの操作を先に確認し、合意した日に番号を切り替えます。

  5. 5

    送受信確認後に旧契約を整理

    SP-FAX側で送信・受信を確認してから、旧サービスの解約や不要機器の撤去を進めます。

申し込み前に確認すること

  1. 現在の番号種別 — 0AB-Jか050かを確認します。
  2. 現在の回線事業者と契約名義 — 請求書や契約書があると確認がスムーズです。
  3. 番号の設置場所 — 0AB-J番号は番号区画や提供エリアの確認が必要です。
  4. FAX機周辺の機器 — PBX、主装置、ルーターなどがある場合は切替方法が変わることがあります。

代表番号・追加番号・ダイヤルイン・PBX収容の確認方法を見る →

あると確認が早い資料

  • 現在の通信事業者の請求書または契約内容が分かる画面
  • FAX機から電話線をたどった接続先の写真
  • 途中にPBX・主装置・NTT機器などがある場合は、その前面写真
現在の回線を先に解約しないでください。番号の移行可否が確定し、切替後の送受信確認が完了してから、旧サービスの解約手続きを進めます。

よくある質問

2025年1月に何が変わったのですか?

固定電話事業者間の双方向番号ポータビリティが始まり、従来は制約のあったひかり電話専用番号帯やNTT東西以外の事業者が払い出した0AB-J番号も、番号を維持したまま事業者を変更できる範囲が広がりました。ただし、すべての番号・サービスが無条件で移せるわけではありません。

「番ポ」は正式名称ですか?

略称です。正式には「番号ポータビリティ」といい、利用中の番号を変えずにサービスを切り替える仕組みを指します。

03や06のFAX番号なら必ず引き継げますか?

必ずではありません。現在の番号、回線事業者、設置場所、番号区画、技術的条件によって異なるため、申し込み前に個別確認が必要です。

050番号を使いたい場合はどうなりますか?

既存の050番号は引き継がず、新しい050番号を取得します。SP-FAXでは、法人・所在地確認、郵送コード確認、利用目的審査、番号手配、技術確認の完了後に新しい050番号を発行します。

SP-FAXは総務省の認定を受けていますか?

株式会社SPREADは、2026年7月2日付で総務大臣による電気通信番号使用計画の認定(総基番第147号)を受けています。これは番号使用計画の認定であり、個別番号の移行可否やサービス品質を国が保証するものではありません。

現在のFAX回線はいつ解約すればよいですか?

番号の移行可否と切替日が確定し、SP-FAX側で送信・受信を確認した後です。先に解約すると番号を移行できなくなるため、自己判断で解約しないでください。

参考情報

制度・対象範囲は将来変更される可能性があります。実際の移行可否は、申し込み時点の番号・契約状況に基づいて確認します。

今のFAX番号を引き継げるか確認する

電話番号の入力なしで、番号・回線・接続方法から移行可能性を確認できます。

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