乗り換え
SP-FAX ダッシュボード画面

秒速FAX(Toones)からの乗り換えガイド — コスト比較と並行運用での移行手順 (2026年版)

この記事の結論 (3行)

  1. SP-FAXは050番号付き月額1,100円、0AB-J・番ポは月額2,200円、送信8pt/枚(税込8円相当)。0AB-Jは全国に対応候補エリアがあり、個別確認が必要。現在の契約と同じ条件で総額を比較する。
  2. 秒速FAXの受信メールを転送すれば、現契約を維持したままOCR・自動化を先行確認できる。
  3. 0AB-J番号ポータビリティは全国に対応候補エリアあり。番号・回線事業者・設置場所を個別確認し、開通日程が確定してから現行契約を解約する。

秒速FAX(Toones)を使っていて、月々のコストが気になっていませんか?

秒速FAXはシンプルで使いやすいインターネットFAXサービスです。2026年8月1日から小口送信は1枚12円、Plusビジネスは月額1,220円へ改定予定です。個人や小規模事業者には手軽な選択肢ですが、送信件数が増えてくるとコストが無視できなくなります。

実はSP-FAXの開発元である株式会社SPREADも、以前は秒速FAXを使っていました。全国の取引先へのFAX送信と、届くFAX注文書の処理を秒速FAX経由で行い、月額約41,000円を支払っていました。その経験があるからこそ、乗り換えの手順や注意点を具体的にお伝えできます。

この記事では、秒速FAXからSP-FAXへの移行手順と、実際のコスト比較を詳しく解説します。

コスト比較 ― 月4,000件送信の場合

まず、実際の数字で比較してみましょう。月に4,000件のFAXを送信し、受信したFAXをOCRで読み取るケースです。

項目 秒速FAX(Toones) SP-FAX
送信単価 12円/枚(2026年8月1日〜) 8pt/枚(税込8円相当)
送信コスト(4,000件/月) 48,000円 32,000pt(税込32,000円相当)
受信 Plusビジネス 月額1,220円 枚数課金なし
月額基本料 0円 050: 1,100円(税込)
AI OCR なし 10pt/ページ(税込10円相当)
月額合計 約49,220円 33,100円相当+OCR利用分(税込)

この例では、050番号付きSP-FAXは送信32,000ptと月額1,100円の合計33,100円相当(税込)です。OCRを利用する場合は10pt/ページを追加で消費します。0AB-J・番ポは月額2,200円(税込・対応可否を個別確認)です。

比較時は、各社の税込・税抜、ポイント購入、月額プラン、受信料金、OCR利用枚数をそろえて試算してください。

補足: 秒速FAXのコストはToonesが公表した2026年8月1日適用予定の料金で比較しています。送信量に応じた段階単価があるため、実際の利用量に合わせて公式料金表をご確認ください。

移行が簡単な理由

「乗り換え」というと大変そうに聞こえますが、SP-FAXへの移行は段階的に進められます。秒速FAXを使い続けながら、SP-FAXを並行して試せるのがポイントです。

受信: メール転送だけでOCRが始まる

秒速FAXはFAX受信時にPDF付きのメールを送信してくれます。このメールをSP-FAXの専用取込アドレスに転送するだけで、AIが自動でOCR処理を開始します。秒速FAXの契約はそのまま、追加の機器やソフトのインストールも不要です。Gmailなら転送設定は5分で完了します。

送信: Web画面またはAPIから

SP-FAXの管理画面からPDFをアップロードして宛先番号を指定するだけでFAXを送信できます。APIも用意しているので、基幹システムやスクリプトからの自動送信にも対応しています。

全国に0AB-J番号ポータビリティの対応候補エリア

SP-FAXは電気通信番号使用計画の認定を取得し、03に限らず全国47都道府県・327番号区画に対応候補エリアがあります。番号・回線事業者・設置場所を確認し、対応可能な場合は既存の市外局番付きFAX番号をそのまま移行できます。現在の契約は、対応可否と移行日程が確定する前に解約しないでください。

SP-FAX FAX送信画面

SP-FAXの送信画面。PDFをアップロードして宛先を入力するだけのシンプルな操作。

SP-FAXだけの機能

秒速FAXはFAXの送受信に特化したサービスですが、SP-FAXはFAXの送受信に加えて、届いたFAXの中身を活用するための機能を備えています。

SP-FAX OCRレビュー画面

OCRレビュー画面。左にFAX原本、右にAIが読み取った品番・数量などの構造化データが並ぶ。

  • AI OCR自動読取 ― テンプレート不要。注文書、見積依頼、代品依頼など帳票の種類を自動判別し、品番・数量・送付先などを構造化データとして抽出
  • 品番辞書・商品マスタ連携 ― FAXに書かれた略称や旧品番を正しい品番に自動変換。読み取り精度が使うほど向上
  • 外部システム連携 ― kintone、freee、Salesforceなどへのダイレクト連携。CSV出力(弥生販売・商奉行対応フォーマット)やWebhookにも対応
  • REST API ― FAX送信・受信・OCR結果取得をAPIで操作。既存の業務フローに組み込み可能
SP-FAX 送信履歴画面

送信履歴画面。送信ステータス、宛先、送信日時を一覧で確認できる。

3ステップで移行する

秒速FAXからの移行は、以下の3段階で無理なく進められます。いきなり全面切替する必要はありません。

1

SP-FAXに登録 & メール転送設定(5分)

SP-FAXにアカウントを作成し、秒速FAXの受信通知メールをSP-FAXの専用取込アドレスに転送する設定を行います。Gmailの場合は「設定 > メール転送とPOP/IMAP」から転送先を追加するだけです。

この時点では秒速FAXの契約はそのまま。届いたFAXは秒速FAX経由で受信しつつ、SP-FAXのOCRも同時に動く並行運用の状態です。リスクはゼロです。

2

OCR精度の確認 & 辞書登録(1〜2週間)

実際に届くFAXでOCRの精度を確認します。取引先ごとに品番の表記ゆれがあれば、辞書に登録して変換精度を上げていきます。この期間で自社の帳票にどれくらいフィットするか、じっくり確認してください。

登録時に付与される50枚の無料クレジットで試せるので、費用はかかりません。

3

FAX送信をSP-FAXに切替

OCRの精度に納得できたら、FAX送信もSP-FAXに切り替えます。管理画面からの手動送信はもちろん、APIを使えば基幹システムからの自動送信も可能です。

番号ポータビリティを利用すれば、既存のFAX番号をSP-FAXに引き継いだうえで秒速FAXを解約できます。取引先から見るとFAX番号は変わらないので、移行の案内も不要です。

開発元のSPREADも秒速FAXから移行しました

SP-FAX ダッシュボード

SP-FAXのダッシュボード。送受信件数やOCR処理状況をリアルタイムで確認できる。

SP-FAXの開発元である株式会社SPREADは、自動車用LEDライト「Sphere Light」ブランドを展開する製造卸企業です。全国数千社の取引先とFAXで受発注を行っており、以前は秒速FAX経由で月額約41,000円を支払っていました。

秒速FAXに不満があったわけではありません。シンプルで安定したサービスでした。ただ、送信件数が増えるにつれてコストが膨らみ、そして何より、届いたFAXの内容を毎日手作業で基幹システムに入力する工程がボトルネックになっていました。

「FAXの送受信コストを下げたい」「届いたFAXを自動でデータ化したい」。この2つの課題を同時に解決するために自社で開発したのがSP-FAXです。現在もSPREAD社内で毎日使いながら改善を続けており、自分たちが必要な機能を形にしています。

よくある質問(10項目)

Q. 秒速FAXからSP-FAXへ乗り換えるとコストはどれくらい変わりますか?

SP-FAXは050番号付き月額1,100円、0AB-J・番ポは月額2,200円、送信8pt/枚(税込8円相当)です。0AB-Jは全国に対応候補エリアがあり、個別確認が必要です。実際の差額は送信枚数、OCRページ数、現在の契約プラン、利用する番号をそろえて試算してください。

Q. 番号はそのまま引き継げますか?

SP-FAXは050新規番号と0AB-J(市外局番付き番号)の新規発行・番号ポータビリティを提供しています。03に限らず47都道府県・327番号区画に対応候補エリアがありますが、番号・回線事業者・設置場所を個別確認するため、現在の契約を解約する前にお申し込みください。

Q. 移行中に取引先からのFAXが届かなくなる心配はありませんか?

秒速FAXの受信メールをSP-FAXへ転送すれば、現契約を維持したままOCR・自動化を先行確認できます。番号ポータビリティを利用する場合は、SP-FAX側で受信確認が完了するまで現契約を解約しない運用を推奨します。

Q. 乗り換えにはどれくらい時間がかかりますか?

受信メール転送によるOCRの先行導入は、転送設定と必要事項の確認後に開始できます。050新規番号は法人・所在地確認、郵送コード確認、審査、番号手配、技術確認の完了後に開通します。0AB-J番号ポータビリティは現在の番号・回線事業者・設置場所を確認後、移行日程を個別に案内します。

Q. 秒速FAX で使っていた送信履歴・受信FAXは持ち出せますか?

秒速FAX 管理画面から PDFダウンロードで持ち出せます。SP-FAX 側にインポートしたい場合、受信FAXを email transfer で SP-FAX に流せば自動的にOCR処理されてDBに登録されます(過去分も同様)。

Q. AI OCR は秒速FAX でも使えますか?

秒速FAX 単体には OCR 機能はありません。SP-FAX は AI OCR を内蔵し、10pt/ページ(税込10円相当)、テンプレート設定不要で利用できます。

Q. API 連携や基幹システム連携はできますか?

SP-FAX は REST API・Webhook・kintone・freee・Salesforce 直結に対応しています。秒速FAX は API 機能が限定的で、基幹システムとの連動には別途仲介システムが必要なケースが多いです。受発注業務を自動化したい場合は SP-FAX 側で完結します。

Q. 秒速FAX の解約手続きは面倒ですか?

秒速FAX 管理画面から解約申込が可能です(要支払情報確認)。番号ポータビリティ完了 → SP-FAX 側で受信確認 → 秒速FAX 解約、の順で進めれば取引先への通知不要で移行完了します。

Q. SP-FAX に乗り換えた後、秒速FAX に戻したくなったら?

SP-FAX は 最低契約期間なし・いつでも解約可。番号は再度ポータビリティで戻せます(ただし手続き日数は再度かかる)。受信FAXのPDFは管理画面から一括ダウンロードできるためデータ持ち出しも問題ありません。

Q. 電帳法対応はSP-FAX でできますか?

対応済です。SP-FAX は改ざん不可ストレージ + AI-OCR による検索キー(日付/金額/取引先)自動抽出で、電子帳簿保存法の真実性確保と検索要件を自動的に満たします。秒速FAX は OCR がないため検索要件を別途満たす必要があり、電帳法対応工数が増えます。詳細は FAX 電子帳簿保存法 完全対応ガイド 参照。

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