SP-FAX OCRとは?テンプレート不要のAI FAX OCR (Gemini ベース) を解説
この記事の結論 (3行)
- SP-FAX OCR は Google Gemini ベース のAI OCR。テンプレート設定なしで FAX/PDF の品番・数量・金額・取引先を構造化データに変換する。
- 料金は 月額0円・10円/枚、初回50枚無料。最低契約期間なし。テンプレート型 (月5,000-30,000円+設定費) より中小企業に有利。
- kintone・freee・Salesforce 直結、REST API/Webhook 対応。受発注の手入力工数 90%削減 を SPREAD 自社運用で実現。
「届いたFAXを見て、手で入力して、ファイルに保存する」――この作業を毎日繰り返していませんか?
日本の中小企業の多くが、いまだにFAXで受発注を行っています。整備工場がメーカーに部品を発注する、商社が卸先に見積を送る、建設現場が事務所に日報を送る。メールやEDIへの移行が進まない理由は単純で、「相手がFAXを使っているから」です。
問題はFAXそのものではなく、届いた紙やPDFの中身を人間が読んで基幹システムに手入力する工程にあります。1件5分としても、1日20件なら100分。品番の打ち間違い、数量の読み間違い、入力忘れ。ヒューマンエラーは避けられません。
SP-FAX OCRは、この「読んで入力する」工程をAIに置き換えるサービスです。
なにができるか ― 実際の画面で解説
SP-FAX OCRの動作を、実際のプロダクト画面で説明します。
OCR結果一覧。FAXが届くたびに自動でOCR処理され、帳票タイプ(order / replacement_request / defect_report 等)が自動分類される。
FAXを受信すると、SP-FAX OCRがまず帳票の種類を自動判別します。注文書なのか、代品依頼なのか、不具合報告なのか。帳票の種類によって読み取るべき項目が違うので、この自動分類が最初のポイントです。
従来型OCRでは帳票ごとにテンプレート(読み取り位置の定義)を事前登録しますが、SP-FAX OCRではAI(Google Gemini 2.5 Flash)がレイアウトを自動で理解します。取引先A社の横書き表形式の注文書も、B社の手書きメモも、C社のシステム出力帳票も、すべて同じ仕組みで読み取れます。
レビュー画面。左にFAX原本、右にAIが抽出した構造化データ。品番欄では自社の商品マスタから候補がサジェストされる。
OCR処理が完了すると、担当者はレビュー画面で結果を確認します。左に原本のFAXプレビュー、右にAIが読み取った品番・数量・送付先などの構造化データが並びます。
品番の自動マッチング
FAXから読み取った品番を、自社の商品マスタと照合して候補を表示します。取引先が略称やカタログと違う表記で品番を書いてきても、辞書機能で正しい品番に変換できます。
原文と変換値の両方を表示
たとえば数量欄には「数量(原文)」と「数量」の2列があります。原文が「6ヨウ」なら変換値は「6」。AIの解釈が正しいか一目で判断でき、必要ならその場で修正できます。
plainText(要約テキスト)
画面下部にはFAX全体の要約テキストが表示されます。構造化データに入りきらない備考欄の特記事項(「納期3/2希望」「裏面に地図あり」等)もここで確認できます。
担当者がやることは、読み取り結果をざっと見て「承認」を押すだけ。ゼロから入力するのと比べると、1件あたりの処理時間は数分から数十秒に短縮されます。
読み取ったデータをどう使うか
OCRで構造化されたデータは、確認・承認後に基幹システムへ自動連携できます。
外部連携の設定画面。コネクターを追加するだけで、OCR結果をkintoneやfreee販売に自動送信できる。
SP-FAX OCRは読み取って終わりではなく、データの出口まで面倒を見ます。
- kintone・freee・Salesforceなどへのダイレクト連携(コネクター設定のみ)
- CSV出力(弥生販売・商奉行・PCA商魂向けフォーマットをプリセット)
- REST APIでのJSON取得(自社システムとの連携に)
- WebhookでOCR完了時に外部サービスへ通知
FAXをどうやって取り込むか
SP-FAX OCRへのFAX取込は3つの方法があります。既存のFAX環境を変えずに始められるのがポイントです。
1. メール転送(最も手軽)
お使いのインターネットFAXサービス(秒速FAX、eFax、MOT/FAX等)からのFAX受信メールを、SP-FAXの専用メールアドレスに転送するだけ。添付PDFを自動で検出してOCR処理を開始します。既存のFAX番号・契約を変える必要はありません。
2. 手動アップロード
管理画面からPDFやTIFFファイルを直接アップロード。複合機でスキャンしたFAXや、過去に保存したFAXファイルもまとめてOCRにかけられます。
3. SP-FAXのFAX番号で直接受信
SP-FAXのクラウドFAX番号を取得すれば、FAXの受信からOCRまでを完全に一本化できます。番号ポータビリティにも対応予定で、既存のFAX番号をそのまま引き継げます。
従来のFAX OCRとの違い
従来型OCRとSP-FAX OCRの根本的な違いは、「テンプレートが必要かどうか」です。
| 項目 | 従来型OCR | SP-FAX OCR |
|---|---|---|
| テンプレート設定 | 必要(帳票ごとに読み取り位置を定義) | 不要(AIがレイアウトを自動理解) |
| 新規取引先の対応 | テンプレート追加が必要 | 追加作業なし |
| 認識方式 | 座標ベースのルール抽出 | LLM(文脈理解) |
| 月額基本料 | 数千〜数万円 | 0円 |
| 従量課金 | 20〜30円/枚 | 10円/枚 |
従来型OCRは「この座標にある文字列を品番として読む」というルールで動くため、帳票レイアウトが変わると読み取れなくなります。SP-FAX OCRのAIは「この文書の中で品番に相当するものはどれか」を文脈から判断するため、初めて見るフォーマットでも対応できます。
料金と始め方
固定費ゼロの従量課金なので、月に数枚しかFAXが届かない企業でも無駄がありません。登録時に50枚分の無料クレジットが付与されるので、自社の帳票で精度を確かめてから本格利用を検討できます。
始め方はシンプルです。メールアドレスまたはGoogleアカウントで登録(約1分)→ FAXをアップロードまたはメール転送設定 → AIが自動で読み取り開始。テンプレートの設定も、ソフトのインストールも不要です。
なぜ作ったのか
SP-FAX OCRを開発しているのは、自動車用LEDライト「Sphere Light」ブランドを展開する株式会社SPREADです。全国数千社の取引先から毎日届くFAX注文書を、以前は手作業で基幹システムに入力していました。
既存のFAX OCRサービスも試しましたが、数千社分のテンプレートを登録するのは非現実的で、しかもCSVダウンロード→手動インポートという手順が必要でした。それなら自社で作ろう、ということで開発を始めたのがSP-FAXです。
現在もSPREAD社内で毎日使いながら改善を続けています。品番の辞書機能、帳票の自動分類、基幹システムへの直接連携。どれも自分たちが「これがないと困る」と感じた機能を形にしたものです。
よくある質問(10項目)
Q. SP-FAX OCR とは何ですか?
FAXで届くPDFの中身をAI(Google Gemini ベース)が読み取り、品番・数量・金額・取引先などを構造化データとして自動抽出するクラウドサービスです。テンプレート設定が不要で、月額0円・10円/枚の従量課金、初回50枚まで無料で利用できます。
Q. SP-FAX OCR と従来のテンプレート型OCRはどう違いますか?
テンプレート型は「どの座標にどの項目があるか」を事前定義します。定型帳票なら高速ですが、取引先ごとにフォーマットが違うとテンプレート保守が膨大になります。SP-FAX OCR は AI が帳票構造を文脈から理解するため、テンプレート設定ゼロで初見の帳票も読めます。
Q. OCR の精度はどれくらいですか?
印字FAX なら 95%以上 です。手書きFAX も対応し、欄外のメモや追記も認識できます(他社OCRは枠内のみ)。100%ではないため、レビュー画面で人が最終確認するワークフローが現実的です。
Q. 料金はいくらですか?
月額0円・OCR処理 10円/枚 の従量課金。初回50枚は無料クレジットでお試し可能。月100枚処理なら 1,000円、月1,000枚なら 10,000円。最低契約期間なし、いつでも解約可。
Q. OCR結果は何に使えますか?
CSV ダウンロード、REST API、Webhook、コネクター連携(kintone・freee・Salesforce 直結)、弥生販売・商奉行向け CSV プリセットなどで基幹システムに自動連携できます。受発注業務の手入力ゼロ化が実現できます。
Q. 帳票タイプ(注文書/見積/不具合報告)を自動分類できますか?
はい。SP-FAX OCR は注文書・見積依頼・代品依頼・不具合報告・納期確認等を自動識別し、それぞれ適切なフィールドを抽出します。担当部署への自動振り分けも Webhook で実装可能です。
Q. 既存のFAXサービスをそのまま使えますか?
可能です。秒速FAX や複合機の通知メールを SP-FAX のメール取込アドレスに転送するだけで、添付PDFが自動取込→OCR処理されます。FAX番号変更不要・取引先への案内不要で 並行運用 を始められます。
Q. セキュリティは大丈夫ですか?
TLS暗号化通信、AWS暗号化ストレージ、JWT認証、テナント間データ完全分離、操作ログ記録を実装。ASPIC情報開示認定取得済(詳細は 情報開示 ページ参照)。社内規定の電子帳簿保存・情報セキュリティ要件に対応できます。
Q. 電子帳簿保存法に対応していますか?
対応済です。改ざん不可ストレージ + AI-OCR による検索キー(日付/金額/取引先)自動抽出で、電帳法の真実性確保と検索要件を自動的に満たします。タイムスタンプ契約も不要です。詳細は FAX 電子帳簿保存法 完全対応ガイド。
Q. 解約は簡単ですか?
最低契約期間なし、いつでも解約可。受信FAXのPDFや OCR 結果は管理画面から一括ダウンロードできるため、データ持ち出しも問題ありません。ポイントチャージ式(使った分だけ)で前払い拘束もありません。
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