活用ガイド

メール転送だけでFAX OCR開始 — メール取込の設定方法と活用Tips

「FAX OCRに興味はあるけど、今使っているFAXサービスを変えたくない」

秒速FAX(Toones)やeFax、MOT/FAXなど、すでにインターネットFAXサービスを契約して運用が回っている。番号も取引先に周知済み。いまさらFAXの受信環境を変えるのはリスクがある。でもOCRだけは試してみたい。

SP-FAXの「メール取込」は、まさにそんなケースのための機能です。お使いのFAXサービスの受信通知メールを、SP-FAXの専用アドレスに転送するだけ。FAX番号も契約も変えずに、AI OCRだけを今日から使い始められます。

この記事では、メール取込の仕組み、設定手順、そして知っておくと便利なTipsをまとめます。

メール取込の仕組み

仕組みはとてもシンプルです。

1

FAXが届く

お使いのインターネットFAXサービスがFAXを受信し、PDFを添付した通知メールを送信します。

2

メールが転送される

事前に設定しておいた転送ルールにより、そのメールがSP-FAXの専用メールアドレスに自動転送されます。

3

PDFを自動検出

SP-FAXが受信メールからPDF添付ファイルを自動で取り出します。

4

OCR処理開始

AI(Gemini 2.5 Flash)がPDFの内容を読み取り、帳票タイプの自動分類と構造化データの抽出を行います。

FAXサービス側から見ると、転送先が1つ増えただけ。SP-FAX側から見ると、メールが届いたら添付PDFを拾ってOCRをかけるだけ。お互いに独立しているので、既存のFAX運用にはまったく影響しません。

設定手順(3ステップ)

設定は3ステップ、5分もかかりません。

1 SP-FAXで専用メールアドレスを確認

SP-FAXにログインすると、管理画面の「メール取込」セクションに専用のメールアドレスが表示されています。このアドレスはアカウントごとに固有で、ここに届いたメールの添付PDFが自動でOCR処理されます。

メールアドレスの形式は xxxxxx@intake.fax.spread-inc.co.jp です。このアドレスをコピーしておきましょう。

2 FAXサービス側でメール転送を設定

お使いのFAXサービスの管理画面で、FAX受信通知メールの転送先にStep 1のアドレスを追加します。

秒速FAX(Toones)の場合

管理画面 → 受信設定 → 通知先メールアドレスの追加で、SP-FAXのアドレスを追加します。既存の通知先はそのまま残せるので、従来のGmailへの通知と並行運用できます。

eFaxの場合

マイページ → 環境設定 → 受信FAXの受信者メールアドレスにSP-FAXのアドレスを追加します。

Gmail / Outlookで受信している場合

フィルター機能で「FAX受信通知」に該当するメールを自動転送する設定も有効です。Gmailなら「フィルタとブロック中のアドレス」→ 新しいフィルタ → 転送先にSP-FAXのアドレスを指定します。

3 FAXが届いたらOCR結果一覧に表示される

設定はこれで完了です。次にFAXが届くと、SP-FAXが自動でOCR処理を開始し、結果がOCR結果一覧に表示されます。

SP-FAX OCR結果一覧画面 — メール取込で自動処理されたFAXが並ぶ

OCR結果一覧。メール取込で届いたFAXも、手動アップロードしたFAXも、同じ一覧に表示される。帳票タイプ(order / replacement_request 等)は自動分類。

結果をクリックするとレビュー画面に進みます。左にFAX原本のプレビュー、右にAIが抽出した構造化データ。内容を確認して「承認」するだけで、手入力ゼロでデータ化が完了します。

SP-FAX OCRレビュー画面 — AIの読み取り結果を確認・修正

レビュー画面。左にFAX原本、右にAIが抽出した品番・数量・送付先などの構造化データ。修正が必要な箇所だけ直して承認。

対応しているFAXサービス

メール取込は特定のFAXサービスに依存していません。PDF添付メールを送れるサービスなら、すべて対応しています。

サービス名 メール通知 添付形式 対応
秒速FAX(Toones) あり PDF OK
eFax あり PDF OK
MOT/FAX あり PDF OK
jFax あり PDF OK
MOVFAX あり PDF OK
複合機(スキャン→メール) 設定次第 PDF OK

複合機のスキャン to メール機能を使えば、紙のFAXや既存の書類もSP-FAXに取り込めます。宛先にSP-FAXの専用アドレスを指定するだけです。

知っておくと便利なTips

件名のFAX番号で送信元を自動特定

多くのFAXサービスは、受信通知メールの件名にFAX送信元の電話番号を含めています(例:「FAX受信 0312345678」)。SP-FAXはこの番号を自動で検出し、送信元の特定に利用します。送信元が特定できると、取引先名の自動表示や、取引先ごとのOCR設定の自動適用が行われます。

重複受信の自動スキップ

メール転送の設定によっては、同じFAXが複数回届くことがあります。SP-FAXはメールのMessage-IDを記録しており、同一メールの重複受信を自動でスキップします。二重処理の心配はありません。

手動アップロードとの併用

メール取込と手動アップロードは併用できます。メール転送で自動化しつつ、過去のFAXや紙をスキャンしたPDFは手動でアップロード。どちらの経路で取り込んでも、OCR結果は同じ一覧画面で管理されます。

マルチページFAXにも対応

1通のFAXが複数ページの場合もそのまま処理されます。添付PDFが何ページあっても、全ページまとめてOCRにかけて構造化データを抽出します。

よくある質問

Q. Gmailのフィルタ転送でも使えますか?

はい。Gmailのフィルタ機能で特定のメールをSP-FAXのアドレスに自動転送すれば、そのまま動作します。FAXサービスの管理画面で転送先を追加できない場合でも、メールクライアント側の転送機能で対応可能です。

Q. 添付ファイルがTIFF形式の場合は?

現在、メール取込で自動処理できるのはPDF添付のみです。TIFF形式のFAXは、手動アップロード画面からアップロードしていただくか、FAXサービス側の設定でPDF出力に変更してください。多くのサービスでは管理画面から添付形式をPDFに切り替えられます。

Q. メール取込の上限はありますか?

メール受信数に上限はありません。OCR処理はプリペイド残高の範囲で行われます(1枚10円の従量課金)。残高がなくなった場合、メールは受信されますがOCR処理はキューに入り、チャージ後に自動で処理が再開されます。

Q. 転送されたメールの本文も見ていますか?

メール本文は送信元番号の抽出(件名)のみに使用しています。FAXの内容はあくまで添付PDFから読み取ります。メール本文に含まれる署名やフッター等がOCR結果に混入することはありません。

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