Salesforce連携

FAX OCRとSalesforceを連携する方法|取引先・商品マスター照合から登録まで

FAX OCRとSalesforceを連携する方法|取引先・商品マスター照合から登録まで

FAXをSalesforceへ転記するだけでなく、Salesforce内の取引先・商品マスターを照合に使えます。

SP-FAXは、FAX注文書から読み取った会社名、FAX番号、商品コード、商品名などを、そのまま新規レコードへ流し込むだけの連携ではありません。SalesforceのAccount(取引先)Product2(商品)を検索し、既存マスターの候補を確認してから、承認済みのOCR結果を設定したオブジェクトへ登録できます。

現在の確認状況

Salesforce Developer Editionの共通検証環境で、OAuth接続、Accountの名称・FAX参照、Product2の商品検索・有効状態、標準PricebookEntryの単価参照をL2確認済みです。実際に利用する組織のオブジェクト、項目、権限、入力規則は個別に確認します。

FAX受信からSalesforce登録までの流れ

1

FAX受信

注文書PDFを取込

2

AI OCR

ヘッダー・明細を抽出

3

マスター検索

Account・Product2

4

確認・承認

候補と原稿を照合

5

レコード登録

指定オブジェクトへ送信

ポイントは、OCRの文字列を無条件でSalesforceへ追加しないことです。既存マスターがある項目は候補を参照し、FAX原本と照らして人が承認したデータだけを登録します。これにより、表記揺れのまま取引先や商品が増えるリスクを抑えられます。

Salesforceのどのマスターを参照できるか

用途Salesforce検索・参照する値
取引先の特定Account名称、FAX番号。候補のID、名称、FAX、電話番号を表示
商品の特定Product2商品コード、商品名、有効・無効状態
標準単価の候補PricebookEntry有効な標準価格表の単価。候補が一意の場合のみ確定値として表示

FAX番号はハイフンの有無や国番号表記を正規化して照合します。商品はOCRで読んだ商品コードまたは名称から候補を検索し、販売停止の商品を見分けられるよう有効状態も取得します。

単価は「Salesforceにあったから正しい」と自動確定しません

共通機能が参照するのは標準価格表です。顧客別契約単価ではありません。また、複数の有効な単価候補がある場合は通貨や価格表を推測せず、単価未確定として扱います。

照合後は任意のSalesforceオブジェクトへ登録

承認したOCR項目は、フィールドマッピングに従ってSalesforce REST APIへ送ります。標準オブジェクトのLead、Opportunity、Caseのほか、API名を指定できるカスタムオブジェクトも対象にできます。

OCR側

発注元、注文番号、商品コード、数量、希望納期、備考など、帳票から抽出した項目

Salesforce側

利用組織で定義した標準・カスタム項目。OCR項目ごとに登録先のAPI項目名を設定

たとえば「発注元名 → AccountName__c」「注文番号 → OrderNumber__c」のように対応付けます。配列の明細を一つのテキスト項目へまとめる構成にも対応しますが、明細を複数レコードへ分ける設計や管理パッケージ固有オブジェクトは個別設計・受入が必要です。

現在できること・個別確認が必要なこと

共通機能で確認済み

  • OAuth 2.0での接続と更新
  • Accountの名称・FAX番号検索
  • Product2の商品コード・商品名検索
  • 商品の有効状態と標準単価候補の参照
  • 設定オブジェクトへの新規レコード登録

個別確認または現在対象外

  • 顧客固有のオブジェクト・必須項目・権限
  • 管理パッケージ固有のデータモデル
  • 顧客別契約単価、在庫、納期、直送先
  • 既存レコード更新・削除を含む完全な双方向同期
  • 本番組織での受入試験

導入前に決める6項目

  1. 1
    登録先オブジェクト

    Lead、Opportunity、Case、カスタムオブジェクトのどこへ登録するか。

  2. 2
    照合キー

    取引先はFAX番号・名称、商品は商品コード・名称のどれを優先するか。

  3. 3
    フィールドマッピング

    OCR項目とSalesforce API項目名、固定値、必須項目を対応付ける。

  4. 4
    重複判定

    注文番号や外部IDなど、同じFAXを二重登録しない判断基準を決める。

  5. 5
    例外時の戻し先

    候補なし、複数候補、無効商品、APIエラーを誰が確認するか。

  6. 6
    Sandbox・本番の受入

    権限、入力規則、重複ルール、API制限を実際の組織で確認する。

Salesforceの重複ルールはAPI登録時の動作も含めて組織設定に依存します。SP-FAX側の照合・承認とSalesforce側のルールを重ね、エラー時に無理に再登録しない運用にします。

Salesforce公式仕様との対応

SP-FAXは、SalesforceのSOQL Queryリソースでオブジェクトを検索し、sObjectリソースで設定オブジェクトへレコードを作成します。利用前には対象オブジェクトの項目API名と必須項目を確認します。

関連ページ

利用中のSalesforce構成で確認します

オブジェクト、項目、権限、マスターの持ち方を確認し、まずは照合と承認後登録の小さな範囲から設計できます。

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